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テルメ・ヴァルス・スパセンター

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テルメ・ヴァルス・スパセンターは、チューリッヒから電車とバスを乗り継いで約2時間30分、ピーター・ズントーが設計した、スイス山奥にある温泉施設(スパ棟)のことです。
長期の滞在目的で造られています。



 


ピーター・ズントー (は英語読みPeter Zumthor スイス 1943- (ペーター・ツントー)



スイス、バーゼル生まれ。

バーゼル、ニューヨークで建築を学び、グラウビュンデン州の史跡保全の仕事に携わります。
その後、自らの建築活動の拠点として、同州のハルデンシュタインにアトリエを設立。ハノーバー万博ではスイス館を担当し、世界的に高い評価を受けました。
注目を集める一方で、グラウビュンデン州を中心に、老人ホームや学校・教会など地元に根ざした建物を、多く造り続けています。
とくに、アルプスの自然が残された人口わずか990人、小さな秘境の村ヴァルスに地元産の石でつくった、シンプルなフォルムのスパセンターは話題になり、スイスはもちろん、世界中から多くの人が訪 れています。

ズントー建築のすばらしさは、地元の職人さんが持っている伝統的な技術、工法施工で地元の材料を使い、地域に合った建築であるということでしょう。
またズントー自身がディテールや素材に対して並々ならぬ配慮や注意深さがあることが建物から伝わってきます。

2009年、プリツカ―賞受賞。


 
ヴァルス・スパセンター(1996) ピーター・ズントー

一つの大きな建物にみえますが、建築的には複数のユニットの壁、天井をワイヤーで釣ってもたせた構造で出来ています。
この谷奥にある小さな村ヴァルスは、スイスを代表するミネラルウォーター(VALSER)を産出する名水の里としても有名です。







 


 
 
 

ホテル部屋の鍵と右下の黒いコインのように見えているのがスパにはいるゲートのカギです。
スパ内ではロッカーキーとしても使用します。
 
 





 





 

 


スパ内部です。
テーマ別に、いくつもの小部屋があり、ちょっとした探険気分を味わえます。青空天井のスペースもあります。
とてもユニークな、癒しの傑作作品ですね。








ひつじ小屋。
Tabi/世界の建築 2010年6月
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