こちらもオークパークにある、フランク・ロイド・ライト最初の公共建築物です。
ユニティ・テンプルはライトにとって初めてのコンクリート造りでもありました。テンプルとは神のみを礼拝する神殿を意味しており、キリストの教会ではありません。
ユニティ・テンプル(1904) フランク・ロイド・ライト
本人は否定していますが、一説に日本建築である日光東照宮、
御本社の導線を参考にし、影響を受けたテンプルだといわれています。
バラ窓はなく、十字架もどこにもありません。
礼拝堂の天井からはやわらかい光が注がれていて、とても明るいですよ。
装飾も少なく全体的にシンプルですが、斬新なデザインですね。
とにかくひとつひとつのデザインディテールがすばらしい。
外観は、これまでの教会建築と比べたらとてもとてもシンプルで、一見テンプルとはわからないですが、
そこがまた、崇高なイメージを高揚させてくれます。
実際は予算不足だったため、ライトのデザインアイデアが随所に発揮されている、工夫された建築になっています。