アムステルダム東部湾岸地区の再開発は、慢性的な住宅不足を補うために、アムステルダムの中心部に隣接する旧港湾エリアを、住宅に転用したプロジェクトです。
もともと地区内には造船・修理用につくられた5つの島があり、それぞれの島ごとに異なるコンセプトの開発が行われました。
約23haの敷地に、ウエスト8のマスタープランに沿って20チームの建築家が、
200~300戸の住宅設計を手がけている、ボルネオ・スポーンブルグ開発地域地区。(1997-)
さまざまなデザインで、現在も住宅の設計・開発が進められています。
多くの設計者によって、地区ごとの開発が行われているのですが、島全体に統一感がありました。
理由として、この地区の設計は、住戸の建築面積の50%をヴォイド空間とすることを規定。
材料については、同一の素材(レンガ、木など)の使用を義務づけているからだそうです。
デザインの違いこそあれ、空間・素材が同一な為、全体からは落ち着きのある、統一された景観がうかがえます。
街としては、緑化が少し不足しているような印象を受けましたが、まだまだこれからなのでしょうね。
これが一般庶民の住宅ということなので、東京と似ている環境、立地なのに、うらやましーかぎりですね。
ウエスト8(アードリアーン・グーズ)
1960年オランダに生まれ、1987年にヴァヘニンヘン農業大学でランドスケープ・アーキテクチュアの修士号を取得。
卒業後ヴァン・ベークとともにWEST8を設立。